両家の微妙なプライド…結納をめぐる価値観の相違

両家のプライド…結納をめぐる価値観の相違

最近では、結婚は当事者2人の問題という意識が強くなってきています。
しかしそれでも日本においては、結婚とは別々の家族が親戚同士になるという儀式という意味合いが根強くあります。
やはり新郎新婦だけでなく、ご両親、ご親族の意見も重要です。

特にお金に関する考え方となると、それまでの環境や状況が違うため、すり合わせがなかなか難しく…。

本日は、両家の考え方の違いでトラブルが起きてしまった体験談を、新婦の敦子さん(仮)に投稿していただきましたのでご紹介します。


私と夫は、10年以上の交際を経て結婚しました。
既に同棲をしていたのですが、その間にも彼は何回か転、度引っ越しを繰り返したためなかなか結婚まで進まず、やっと身辺が落ち着いて結婚となりました。

ですから、両親も私も「やっとか…!」という思いで本当に嬉しくて、すぐに入籍の日も決めました。
ただ結婚式については、彼も私も積極的に「やりたい!」とは思っていなかったので、何も決めずに放置してました。

そして両家の親族で今後の話と顔合わせとかねて、食事会を行いましたが、その際も私の父は
「とにかく入籍できてよかった」「結婚式はそのうち」「同棲も長いし、今さら結納金はいらない」
と言って、その場は済んでいました。

その場では黙って頷いていたお義母さんでしたが、心中では
「そういうわけにはいかない」
という気持ちがあったようです。

実は彼の家では父親が早くに亡くなり、お義母さんが3人の息子を育てていました。
現在は地元で有名な商店を経営しており、裕福ですが、やはり「母子家庭」ということで子供たちにつらい思いをさせたことを気にしていたのです。
そのため、お義母さんは息子である彼の結婚に対して
「普通の家庭以上に、きちんとやることをやらないといけない」「母子家庭だからと思われたくない」
という意識があったのだと思います。

そういうわけで、やらないつもりでいた結婚式をお義母さんの強い希望もあり、身内のみで行うことになりました。
2ヶ月ちょっとで式場選びから打ち合わせをして、本当に忙しかったです。
特に夫は、仕事が忙しく元々やりたくなかったのでイライラしてしまって、お義母さんに
「お前の自己満足だろうが!」
と暴言を吐いたりして大変でした。

紆余曲折あったため、結婚式を終えた時は本当にほっとしました。
そして、ふと私だけで実家に行ったときです。
ご祝儀の話をしていると、父に
「実はあちらのお母さんから結納金として100万円渡された」
と言われました。
「『いらない約束でしょう?』と言ったんだけどね、ああいう場で言い争うのもなんだから、いただいちゃった」
とのことでした。
父の顔は曇り、困惑気味でした。

父は真面目で几帳面で短気です。
たぶんこれが他人であるかごく親しい親戚であれば、強く抗議するような人なのです。
きっとその場は一瞬でも凍りついたのは間違いありません。
プライドの高い父は、自分が定年を迎えて仕事をしていないことも引っかかるようでもありました。
お義母さんが
「母子家庭だから結納金が払えないと思われたくない」
と思ったのと同じように、父もまた
「定年で無職だから結納金を受け取ったと思われたくない」
と思っていたのです…。

お金の問題は難しいですね。
結婚するとはいえ、相手の親の考え方は最初は手探りでしか分からないものです。
はっきりさせようにも、問題がお金の話となると、どうしても遠慮もあるものです。

今は何事もなかったように普通にやっているので良かったのですが、冷や汗をかいた出来事でした。


<本日のケーススタディ>

敦子さん、ありがとうございました。

結納や結婚というものは、家ごとの考え方や地域による差が大きく、敦子さんのおっしゃる通り、相手の親の結婚に対する考え方というのはなかなか分かりません。
場合によっては自分の親の考え方だって分からないものです。
しかし結婚にはお互いの家の結びつきという意味もあるものですから、やはり親としても色々と口を出したりしたくなります。
後から、結婚する当人たちの考えと親の考えが違っていることが分かって……というトラブルはよくある事例です。

このようなトラブルを避けて上手く結納・結婚を進めるにはどうしたらいいでしょうか。

まず結婚する2人の間で意見を合わせておくこと。
それから、お互いの親とよく話して意見を聞いて、話を進めましょう。

結納については、まず結納をするのか食事会で済ませるか。
やるのであれば
・服装
・結納を行う式場
・結納品をおくるのであれば、品物の格式
・結納金の額

などといったことについて、両家の考えを合わせておく必要があります。

結婚については、
・式場
・教会式や神前式などのスタイル
・引き出物について

などといったことについて、ご両親がこだわりを持っているかもしれません。

そして一番の問題になるのは両親、親族の意向。
何を聞いても当初は、「二人の自由にしていいよ」と言われることが多いですが、後から「やっぱり……」と新たな意見が出てくることが非常に多いです。
しつこいと思われても、決まったことは都度、紙などに記録して、両親にメモとして渡しておけば、後から意見をひっくり返されることも減るでしょう。

そして、当日になってから事前の取り決めと違ったことがあったら。
その時は、あらかじめ
「なにか打ち合わせと違うことがあっても、周りのこともあるから強くは言わないようしてね」
とそれぞれのご両親に願いしておきましょう。
ただ、それだけで流してしまうと後々にわだかまりが残ってしまうかもしれません。
後でフォローしつつも気持ちをハッキリ伝えておくことが、大事です。

また、仲人さんを立てるような結婚式であれば、上記のような様々なことについて調整を仲人さんに依頼することになります。
新郎新婦をよく理解して、円満に両家の仲立ちをしてくれるような方がいらっしゃれば、お願いできれば安心です。
 

<本日の一言>
結納・結婚は両親の意見をしつこく聞こう

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この記事の著者

tamaライター・編集

ライター兼編集手伝い
2015年2月に、準備期間2ヶ月という超特急結婚式を終えたばかりの新人。
趣味はネトゲとTRPGとプリザーブドフラワー。
(写真は手作りのフラワーリングピロー)

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