友情にヒビ…親しき仲にも礼儀あり

友情にヒビ…親しき仲にも礼儀あり

大概の場合、結婚式に出席するというのは、幸せな気分をおすそ分けしてもらえて、うきうきするものです。
それが親しい友人の場合であればなおさら。

友達のために余興の練習をしたり、ご祝儀を包んだり、出席するドレスを考えたり、大変なことも多いけれど、
『あの子の幸せのためならば!』
と、がんばる甲斐もあるものです。

しかし、そんな大事な友人と、結婚式が原因で友情にヒビが入ってしまったら…。

今回、そんな体験を寄せてくださったのは、新婦様のご友人、千恵さん(仮名)です。


「音大時代の友人である朋子から、結婚の知らせとお式への招待が届きました。

まだ大学を卒業し2年も経っていない時期でしたし、在学中に男性とお付き合いしていたという話も聞かなかったので、
『卒業してから知り合ったお相手だとしたら、ずいぶんと早い結婚だなあ』
と思いました。

よくよく話を聞くと、大学を卒業して実家に帰った彼女は、時々アルバイトとして働きながら何度もお見合いをしていたとのこと。

25歳を過ぎれば条件の良い相手が急に減り行き遅れてしまうので、今回比較的好条件な相手が見つかり結婚に踏み切ったようでした。

お見合いから3カ月の結婚式でとても急いでおり、彼女の依頼を受けて式に参列することにしました。

しかし会場は私の住む町からは飛行機で行くほどの距離。
お式は午前中なので、前泊しなければなりません。
その交通費・宿泊費…いわゆるお足代のことは彼女は何も言ってこないのです。

聞きにくい内容ではありましたが、電話で費用とホテル予約の事を尋ねると
『友人だから、そこは持ってくれると思ってた。もし金銭的に厳しいようならご祝儀を減らしてくれて良いから』
と言われ唖然としました。

そんなことを言われても大学時代はとても親しくしていた友人…。
お金の件で出席しなかったとは思われたくなかったので、自分で飛行機とホテルを取りました。

当日の会場は新郎の親族と新郎のお勤め先のお偉い方々の雰囲気に圧倒されており、彼女がお嬢様育ちだったという体裁を保つのに必死だった事がよくわかりました。

式には同じ音大卒の同級生たちが何人か来ており、同じように歌やヴァイオリンなど余興を頼まれていました。
私も自分の演奏を難なく終え、式も滞りなく進行し無事終了。ご祝儀は減らすことなく5万円包みました。

結局新婦のお母様から帰り際にこそっと

『今日のお礼です』

1万円を渡されましたが、彼女の口からは何もなく私としては残念な気持ちしか残りませんでした。

お見合い婚だからか、体裁だけを気にした結婚式で式の内容も感動も何もないものでした。

それから1年もしないうちに彼女は離婚してしまいましたが、私たちの間にはその結婚式以来よそよそしい感じが残ってしまいました。

『親しき仲にも礼儀あり』

単純にお金のことで納得が行かないのではなく、

『友達だからこれくらいしてくれて当たり前』

というような身勝手な友情が、私にはどうにもすっきりしなかったのです…。


<今回のケーススタディ>

千恵さん、体験談をありがとうございました。

学生時代の友人たちは、就職や帰郷など様々な理由で散り散りになりがちです。
だけど輝いていた青春時代を一緒にすごしたかけがえのない友達・・・。
できればお式には呼びたいと思う気持ちは、誰しもありますよね。

さて、当サイトをごらんの結婚式準備中の花嫁様方ならば当然、ご存知でしょうが、

遠方から参列者をお招きする場合、招待した側は

『お足代』
『お車代』

という名目で、宿泊費+交通費をお渡しするのが、一般的なマナーです。
(お車代、という名前で勘違いしがちですが、交通費のみで無く宿泊代も含みます)
また、お足代とは別に、余興やスピーチ、撮影や受付などをお願いしたご友人にも、それぞれ『御礼』をお包みするべきです。

もちろんこれからの新生活を控えた二人ですし、最近は実家からの援助ナシで二人の貯金だけで式をあげる方も増えたため、お足代、御礼代問題は結婚式予算にとってはかなり慎重にならざるを得ない問題です。
(余談ですが、このお車代というのは昔は新郎新婦それぞれの親がお渡しするのがマナーだったそうです。従って、体験談で新婦様のお母様が一万円をお渡しになったということも、お足代、演奏御礼と考えたら、一応昔のマナーに則っているのかもしれません。最近は受付の際、受付係がお渡しするケースが多いですが…)

どうしてもそういうところに裂くお金が無い…という場合、それでも友達みんなに楽しんでもらいたい、祝ってもらいたい…と思ったら、どんな対策があるでしょうか?

  1. 招待する際に『お足代が負担できないこと』を伝える
    「予算の都合でどうしても全額が負担できなくて・・・。ホテル(交通費)だけは用意させてもらうので、来ていただけませんか?」
    今回の事例でもこのひとことが言えていれば、問題は起きなかったのではないでしょうか。
    また、余興の御礼程度であれば、お包みすることがその場の予算で難しければ、
    「御礼は後日、あらためてお食事に招待させていただきたいのですが・・・」
    と伝えて、式後一ヶ月を目安にお食事に招待し、気持ちをお伝えする遣り方もあります。
    式後一ヶ月もたてば、生活も落ち着き、御礼代の捻出もすこしは出来るはずです。
  2. UStreamや会員制配信サイトなどの動画生中継を使う
    この遣り方はまだ、実践している人は少ないのですが、
    「学生時代まで住んでいた地域に、呼びたい友人がまとめて数人いる」
    などの場合に効果的です。
    その地域のカラオケボックスのパーティルームなどを一部屋押さえ、現地幹事を友人に一人依頼します。
    そしてその部屋と、実際の披露宴会場を、パソコンの生中継サービスを使って、つなぐのです。
    もちろん、音声通話ソフトなどを使えば、現地の友人と会話をすること=スピーチを頼むことも可能になりますし、サービスによってはコメントを画面に流すこともできますので、お祝いメッセージなどを書き込むこともできます。
    現地友人たちの食事や飲み物は、幹事にコースを手配してもらい、現地のご祝儀と請求金額の差額を支払うことになりますが、現地の友人の人数が多いならば、一人ひとりにお足代を払うよりはぐっと格安になります。
    現地会場と披露宴会場の連携協力や、機材リハーサルが必要ですし、これをやると会場のプロジェクターが一台ずっと占有されてしまうので、よくある「新郎新婦の思い出ビデオ上映」などをするときは、もう一画面どこかに用意する必要があります。
    また、急に機材や通信トラブルが起きた場合のことなど、細かい打ち合わせが必要で、リスクもあります。
    遠方のご親類など、お年を召した方はこのような遣り方を「失礼だ、手抜きだ」と感じることもありますから、若い友人に限定するなどの気遣いも必要です。
    しかし、これからお金をかけない結婚式、が主流になっていく中で、数年後には一般的な遣り方になっている可能性もあります。

    ※参考 Webridal
    smartwedding.us/

見栄や体裁もある程度は大事ですが、招待客にはお祝いの気持ちを持って来ていただきたいものです。
無理をしすぎず、何年たっても

「あの時の結婚式、良かったね、楽しかった」

と言い合える友情を確認できるよう、失礼のないよう努めたいですね。


<今日のひとこと>
親しき仲にも礼儀あり!

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この記事の著者

tamaライター・編集

ライター兼編集手伝い
2015年2月に、準備期間2ヶ月という超特急結婚式を終えたばかりの新人。
趣味はネトゲとTRPGとプリザーブドフラワー。
(写真は手作りのフラワーリングピロー)

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